自分で試合を作ったり動かせたらムチャおもろいねん♪

日本人は野球文化が発達しているためどうしてもサッカーというスポーツも
まずはボールがあるところを見てしまうそうです。
確かに、ニュースでもハイライトシーンなんかはゴールシーンばかりで
ボールを持っている選手や、ボールを扱う技術に注目が集まりがちです。

しかし、実際は、サッカーではオフザボールの動きが試合攻略のカギになるって
ことをまずは前置きとして言うときます。

って表現すると、そうなんですよ!
プレーしている君たちも、サッカーの指導しているコーチさん達も
「そんなん当たり前やん!」「何を今さら言うの!?」って感じですが
おそらく気がついてないですね。
試合が始まったらプレーヤーさんは、それはもうボールばっかり見て
オフザボールどころやなか (笑)
相手チームのコーチさんもボールありきの解説付きで(昨日もそうでした♪)
「そう!そこはドリ!」とか「ちゃうやろ!そこはパスやろ!」とか
僕にとってはそれを聞いていればボールがある状況が見なくてもわかるので
僕のチームの最終ラインの動きを見たりボランチが相手見て先手を打てるように
インターセプト狙ってるかとか実に楽に戦況観ることができます (笑)
もちろん、ボールを取り巻く周囲の動きが重なれば僕の視野に入ります♪

3年生さんや2年生さんにとっては、
「オフザボールって何?」
「オフザボールとはどんな動き?」
「オフザボールの動きってどんな効果があるの?」
って、初めて聞いたサッカー用語かもしれないので
今回は、オフザボールの動きについてちょっと説明をしときますね。

6年生さんや5年生さん、4年生さんも
オンザボールのプレーはむちゃくちゃうまくてもオフザボールの動きが
できないと試合で目立てないし、自分でチャンスを生かせないし
自分で試合を作れないし、自分で試合を動かせないし、もったいないですよね。
このオフザボールの動きを積極的にやれば今以上にもっともっと
サッカーが楽しくなって自分自身もイキイキするし♪仲間もイキイキするし♪
むっちゃ、俺サッカーしてるやん感を感じると思うね (#^^#)

・・・ということで・・・もう一度、復習して欲しいです。
っていうか、サッカーはオフザボールプレーの繰り返しですから
復習っていう言葉はふさわしくないでしょうか?

オフザボールとは何か!?
どんな動きの事を言う?
オフザボールとは、「試合中にボールを持っていない時間のこと」を言います。
そして、オフザボールの動きとは「ボールを持っていない時の動き」を言います。
*パスを受ける前の動き、動作
*マークを外す動き、動作
などがあります。

具体的には、
◎ダイアゴナル・ランやオーバーラップの動き
◎オーバーラップやインナーラップの動き
などがあります。

サッカーでは、ドリブルやパス、シュートといったプレーが注目されがちですが
これらのプレーを(オフザボールとは逆に)オンザボールと言います。
もちろん、ボールを扱ったプレーであるオンザボールのプレーも重要なことは
言うまでもありません。
しかし、試合中に実際ボールを触っている時間はどのくらいかってことは
いつもコーチスタッフたちが言っている通りです。
中学生以上のフルコートの試合であれば、1試合あたり、2~3分しか
ボールをさわったプレーをしていません。
君たちジュニア年代は8人制で且つ少年用のコートサイズですが
20分ハーフの試合でも、1試合あたり、1~2分しかボールをさわって
ないんじゃないでしょうか!!
すなわち、
試合の中では、ほとんどがオフザボールの状態だということです!
ボールにさわっている時間より圧倒的にさわっていない時間が多いことが分かると、
オフザボールの重要さが理解できますね。
だからこそ、
ボールをさわっていない時間にいつも周りを見ておいて考えておくこと、つまり、
オフザボールの動きの質を上げることで、いざボールが来たときのプレーの質を
上げることが出来ます。

例えば、スペイン代表で活躍したヴィッセル神戸のイニエスタ選手は、
1試合で約500回ぐらい首を振って周りの確認をしていたというデータが
あるそうです。
ボールを持っていない時、
次のプレーの準備(どこにトラップするか、相手はどこにいるか、どこにスペースがあるかなどの確認)
をすることで、余裕を持ったプレーが生まれます。

今、海外で大活躍しているみどま選手もドリブルからの仕かけばかりが話題に
なってますが(それは素人目線で)実は、プルアウェイやダイアゴナルランなど使い、
ディフェンスの背後に抜け出す動きが魅力的です。
ディフェンスとの駆け引きや、細かい動きを怠らず準備しています。
味方選手が「どんなボールの持ち方をしていて、いつ・どんなパスを出せそうか」を
しっかり見ています。
ボールを持っていない時の動きの質を高めることで、より簡単に相手からゴールを
奪っています。

このように、オフザボールは、ボールを持っていない時の準備のことを言い
グッド・ボディ・シェープ(良い身体の向き)というサッカー用語とともに
ゴール(攻撃時は攻めるゴール、守備時は守るゴール)とボールと相手選手と
味方選手とスペース(攻撃時に使えるスペース、守備時は相手が使ってきそうな
スペース)をしっかりと観て相手より先に考えて、“良い準備”をすることです。
これは、自分が楽にプレーするのはもちろんのこと、味方選手のプレーの幅を
広げることにもつながり、仲間も楽にプレーしやすくなります。
ただ、やみくもに走れば良いってことじゃなかです。
君たちの意識次第で、より良いオフザボールの動きにすることが可能となります。

オフザボールの動きは、陸上部じゃないんでただの走りじゃありません!
練習から意識しておくことで仲間と大きな差がつけることができます(^^)/
オフザボールの動きは攻撃や守備をするときの「準備のためである」と言うことです。

具体的にどんなことを意識すると良いのでしょうか!?

▶相手との距離
味方選手のスペースを作り出したり、相手選手をつり出すために
フリーランニングをすることができます。
また、相手から離れておくことで急にパスが来ても慌てずに済みますね。

▶スペースの確認
いざボールが来た時に、「どこにトラップ・パス・ドリブルするべきか」を考え
準備しておくことが大切ですね。

▶人の確認
味方・相手選手がどこにいてどんな状態かを把握する事が大切ですね。
(スペースと似ていますが、各選手の状況までつかめるとより良いです♪)。

これらの準備は意識次第で誰にでもできます。
何度も言いますが、
たくさん首を振り、相手・味方・スペース・ゴール・ボールの位置を常に考えて
おくことが大事ですね(^_-)-☆

ジュニアユースを見据えてボールを持てばうまいのに試合となるとそのうまさを
発揮するまでも見せ場なく良いとこを仲間にとられちゃってるハヤマっ子が
いますが、これらは、すぐに改善できるので、今すぐ成長できます!
そう♪ 伸びしろしかないじゃん (@^^)/~~~

ポジション別でオフザボールの動きの事例をあげてみましょうか!?
ポジションが違えば、状況がそれぞれ異なります。

▶フォワード(トップ・トップ下)
ゴールを奪うための準備が大切です。
相手との距離、味方の状況を絶えず確認しときましょう!
動きとして相手DFの背後を狙うことです。
ダイアゴナルラン、プルアウェイなどの工夫した動きでゴールを狙おう。
▶ミッドフィルダー(ボランチ・サイドハーフ)
全方向の確認が必要です。360度の状況確認の為に首を常に振りましょう。
相手は周囲にたくさんいるので、マークを外してもすぐに別の相手が来ます。
ボール保持者とタイミングを合わせて一瞬で相手のマークを外さないといけません。
具体的には、チェックの動きや身体の向きの調整などがあります。
▶ディフェンダー(センターバック・サイドバック)
ディフェンダーは常にプレッシャーをかけられているわけではありませんが、
状況の把握が大切です。
どこに危険が潜んでいるかを意識し、マークがずれていないかや、
次のプレーの予測が大切です。
また、1本のパスでチャンスを作ることも出来るため、チャンスがどこにあるかも
把握できると良いです。
具体的には、身体の向きの調整、味方選手への声かけだったりですね。
サイドバックはオーバーラップなどの攻撃参加があります。
▶ゴールキーパー
「GKが活躍しない試合は勝てる」というようにボールに触らないように
仲間を動かすことが大切です。
フィールドプレイヤー以上にオフザボールの時間が長いため、オフザボールの時の
動きをより意識しましょう。
具体的には、コーチング、ゴール位置の確認などがあります。

このようにポジションによって状況が異なるため、やるべきオフザボールの動きが
異なります。

県トレセンや関西トレセン選考会でよく“あるある”
選考会の状況をご父兄やサッカーファンの方々が観戦して選考結果を耳にして
「どう見てもうちの子のほうが点を決めたしまさか不合格なんて!」
「〇番の選手の方がドリブルで抜きまくって試合を作ってたのに!」
確かに、観ている人の感想も間違ってはないかもしれませんが主に選考会で
重視しているのがオフザボールであり、
サッカーがうまい選手は、やはり、オフザボールの動きの質が高く、
次のプレーの準備をしています。

ゆえに、オンザボールの動きの質を高めるためにはオフザボールの動きの質が
とても重要だと言うことです!!
技術は急に成長しませんが、これらは日頃の練習から意識次第でオフザボールの
動きの質は高められます。
さっきのポジション別でも書きましたが、見たことに共通することは「首を振ること」!!
周囲の状況を常に把握することで、相手の弱点や抜け目を突く動きが可能になります。
ダイアゴナルランやプルアウェイ、オーバーラップなどの動きで試合を制するとも
言えます。
技術の練習はもちろん必要ですが、明日からでもすぐに実践できるオフザボールの
動きを練習の中でも意識してやってみて下さい!
そして、それぞれの動きについてもっと君らなりに追及して
自分の武器にして欲しいなぁって思います (^^♪

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